声優のお仕事は沢山あります。
その中でも1番みなさんがイメージしやすいジャンルはやはり「アフレコ」です。
声優を目指す人にとっては、必ず1度は経験するであろうジャンルですが、アフレコのやり方なんてわからない人が多いんじゃないでしょうか。
やはり専門学校や養成所でないと正しい方法はわからないと思います。
こんにちは!ルーシィ(@Lucy93014)です。
ぼくは、都内の声優養成所に通っています。
そのレッスン内容は、有料で、事務所の守秘義務があるので説明はできません。
ですが今回は、少しでも独学でアフレコ・アテレコのことを知りたいという人のために、アフレコ・アテレコの練習方法を少しだけ解説していきます。
1. アフレコとアテレコの違い
これは知られているようであまり知られていないことですが、アフレコとアテレコはそれぞれ意味が違います。
一般的に、アフレコはアニメの吹き替えのことを指し、アテレコは映画の吹き替えのことを指します。
アフレコというのは、あらかじめ設定された時間内にセリフを吹き込まなければなりません。
しかもキャラクターにアフレコする場合は、口パクのはじめ〜終わりに合わす事が必要です。
なのでセリフが長くて口パクが短い時は早口で喋らなければなりません。逆にセリフが短くて口パクが長い時はゆっくりめに喋る必要があります。
2. アフレコ・アテレコの練習方法
これでアフレコ・アテレコの違いが分かりましたね。
では次に、アフレコ・アテレコの練習方法を紹介していきます。
2-1. タイムチェックをする
アテレコをする上で、キャラクターの口パクに合わせて決められたセリフを入れなければなりません。
その上自分の個性が出ないくらいの演技をしなければなりません。あくまでもキャラクターを演じ切るのです。
ちなみにその時、自分の台詞&他人の台詞が、時間ごとに区別されています。
これをタイムコードと言います。タイムコードは通常時刻と同じ「時・分・秒」と,コマ(0~29コマ)の数列で表します。
それを基準に自分の台詞のはじめと終わりをチェックして行きます。
2-2. 台本にメモを取る
台本のメモの取り方は人によって様々です。
声優さんによって台本のメモの取り方は違います。
養成所でもそんなことは学びません。自分なりに工夫して台本に書き込んでいくのです。
一応参考例として自分がよくやる方法を紹介したいと思います。
まず自分の台詞の欄にラインマーカーを引き、上側にタイムコードを書きます。タイムコードは先に説明しましたね。忘れた人はまた上にスクロールして、確認し直してください。
「42:22~48:43」とか書いておくとわかりやすいかと思います。
【注意点】噛んだら周りの方々迷惑
声優にとって滑舌は出来て当たり前です。
アフレコ・アテレコの時には他の声優さんも一緒に収録することが多いです。
なので誰かが噛んだらまた取り直しとなってしまいます。
もし大御所声優の方がいらっしゃったとしたら空気が悪くなってしまいます……。
なのでプロの声優さんも滑舌練習は欠かさずやっています。
2-3. マイクの前で100%の演技をするのは不可能
マイクの前で演技をするのは不可能と言っても良いです。
何度も何度も練習して、そして台詞を読み込んでから始めて良い演技ができるというものです。
『演技が全然できない』
という方のために参考になればですが、いくつかコツを紹介します。
まず自分が出てくるシーンがどのようなシーンか、を一言で紙に書いてください。
例として、「忙しい朝」という場面を想像してみてください。
次に自分の感情を一言で表しましょう
このシーンの場合、自分がイメージする感情は「遅刻しそう」が1番適当な感情ですね。
そして演技の際にイメージをはっきりさせることで演技にもその感情が宿ります。
正確な感情としては「苛立ち・焦り」などがありますが、一括りにした方が想像しやすくなります。
感情の移り変わりを意識することも重要です。
意識するというよりは、台詞の会話にはいりきることで、勝手に感情が自分に宿って移り変わりが実感できます。
自分が演じるキャラクターに愛着を持つことが、キャラになりきることへのきっかけじゃないでしょうか。
1.感情のイメージをはっきりさせること
2.感情の移り変わりを意識すること
3.演技と思わない(愛着をもつ)
3. アフレコ・アテレコの練習法まとめ
最後にアフレコ・アテレコの練習方法をまとめてみます。
①アフレコとアテレコの違いを理解する
②タイムチェクをする
③台本にメモを取る
④本番中に噛むのは周りの方々に迷惑
⑤マイクの前で100%の演技をするのは不可能
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。